海水温が低下する冬場から早春にかけては、石鯛の活性が低下しアタリも少なく難しい時期になります。
アタれば大型の確率が高い時期ですが、警戒心の強い大型はなかなかエサを食い込まない事も。
そんな難易度が高い状況のアタリをものにするのがよつあみ ザイロンノットを使ったハリス仕掛けです。
▲石鯛ハリス仕掛け用では、ハリや魚のサイズなどに応じて15〜30号が使われる事が多いです。
ザイロンノットは超高強度繊維でありながらロープのような組糸構造でしなやかさもあるラインです。
その為、ワイヤーハリスの先をしなやかなザイロンノットにする事で、エサを吸い込みやすくしてハリ掛かりを良くします。
〈仕掛け制作例〉
ザイロンノットを使ったハリス仕掛け制作には、下記のツールを使用します。
左から・セキ糸・ボビンホルダー・ニードル(ザイロンノットの太さに合わせサイズがあります)・瞬間接着剤
はじめに、ザイロンノット部分の長さに応じ必要な分をカットします。
素材が強力なので通常のハサミで切断するのは困難です。
シマノ スパシザーSTなどの良く切れるハサミを使用して下さい。
ザイロンノットには芯糸が入っていますので、
芯糸を抜いて使用します(抜いた芯糸は使いません)。
ハリへの取り付け方は、
➀空洞にハリの軸を差し込み、差し込んだ部分をセキ糸で巻き瞬間接着剤で固める方法。
▲バイスがあると便利です。
②ハリの穴にザイロンノットを通して、ニードルを使い両端をお互いに編み込む方法があります。
a、b各3回ずつ通して、
端糸をニードルで本線に引き込み、
1本にします。
ザイロンノット部分とワイヤーの接続は、ザイロンノットの空洞にワイヤーを入れ接続部分をセキ糸で巻き瞬間接着剤で固めます。
その際、すっぽ抜け防止にワイヤーにスリーブを付けてコブにする方法もあります。
瞬間接着剤は、アロンアルファ 釣名人を使用。
通常タイプの瞬間接着剤より低粘度でしっかりしみ込みます。
とても良くしみ込みますので、セキ糸を巻いた差し込み部分から接着剤がはみ出ないように注意して下さい。
屈曲部分が固くなってしまいます。
接続部分は、エポキシボンドやマニュキアでコーティングして表面をなめらかにするとエサ落ちが良くなります。
東邦産業 フィッシング・ボンド(2液性エポキシボンド)は、他にもガイドの取り付けなどにも使えて便利な接着剤です。
【完成】
▲ザイロンノット部分は5センチ位にするとカラミが少ないです。
一発大物が来る冬季、食い渋る石鯛をザイロンハリス仕掛けを使って攻略してみてはいかがでしょうか。
また、盛期でハリ掛かりが悪い時などにもザイロンハリスは有効ですので、仕掛けのバリエーションに加えてみて下さい。
▲冬場のシケ続きの時には、仕掛け作りをするのもおすすめですよ。
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